小赤壁 リボルトレポート
小赤壁 リボルトレポート
実施日:2005/11/26-27 2005/12/3
沢山の方が参加され、多くのカンパもあり、小赤壁のリボルトが実施されました。
OCSの林もリボルトに参加しました。
←参加された皆さんです
ご苦労様でした。
→リボルト前の状態です
残置プロテクションの使用の可否の判断はクライマーが行います
アンカーの引っ張り強度を調べる測定器具のご紹介
DPG100テスター(標準価格税抜45万円)
設計強度を現場で確認、非破壊テスターDPG100
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アンカーシステムを破壊せずに耐力確認できるので保守点検に最適です。
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ハンディーなケース入で持ち運びが簡単です。
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軽量なので高所作業や天井・壁・壁面の検査が1人で可能です。
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デジタルで測定値が表示されます。
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常に一定の精度の高い測定結果が得られます。
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アンカーの変位の測定も同時にできます。
ご購入希望の方はお問い合わせ下さい。ocs
ヒルティーさんがいらっしゃって、測定の実演をして下さいました。
縦に細長く穴があいているのがわかるでしょうか?
古いアンカー撤去の為に、
拡張開口したものです。
この穴の開け方によって、
強度が変わります。
ドリルで穴を開けます。
岩がものすごく
固かったそうです。
ドリルが何本も
折れてしまいました。
≪ケミカルアンカー引き抜きテストの結果のまとめ≫
古いボルトを撤去の為、
穴を拡張しているところ
引きぬきテストの為、
加重しているところ
強度はデジタル数値で
表示されます。
(a)正規の施工
ケミカルアンカーを上から見た図
(b)古いアンカー撤去の為上部を拡張開口
リボルトの例
←グレーが
拡張開口部分
(c)古いアンカー撤去の為上下を拡張開口
(d)古いアンカー撤去の為上下左右を拡張開口
(e)グージョンの正規の設置
HILTIの装置を使った引き抜きテストの結果(2トンを少し超えたところまで引き抜き強度テスト)
強度の順:(a)=(e)>(b)>(c)>(d)
(a)と(e)
2トン以上の強度があった。
(b)
ほぼ(a)に近い強度があった。
(c)
1000-2000kgの間で固まったケミカルの部分の表面が壊れた。引き抜き強度は2トン以上あった。
(d)
750kg付近で、古いアンカー撤去のため拡張しケミカルで埋めた部分の破壊が始まった。引き抜きテストを繰り返す毎に破壊がひどくなった。
結論:
正しい施工の(a)からずれるほど、ケミカル部分が引き抜きにより破壊しやすくなる。リボルトを行う際に、(d)の施工は行ってはならない。クライミングにおいて実際にかかる力は剪断方向であり、できれば(c)も避けた方が良い。
(d)の場合に対する引き抜きテスト結果:左は一回目のテスト後、右は二回目のテスト後
ルート整備結果一覧表
C=ケミカル G=グージョン